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生徒の多くは頭の良さについて、学校のテストの成績が良いことだと考えているようです。
学年順位1番は学年でいちばん頭が良いなんて、必ず言えるのでしょうか?
日本の中学校のテストは英語のリスニング問題を除き筆記形式です。
しかも、中学の内容は問題慣れしていれば、たいていは点数がとれるようになっています。
では、問題形式が変われば、学年順位1番の生徒は首位をキープできるでしょうか?
ある学校では、テストのときにたった1枚の紙が配布され、その紙に将来の夢を具体的に書かせるそうです。なぜその夢を実現させたいのか、その夢を実現するためにするべきことは何なのか、など、論文形式です。
また、ある学校では、英語のテストはスピーキングオンリーです。生徒が2人1組になって、先生と対談形式でいかに話せるのかで評価されます。
他にも、さまざまなテストの形式がいろんな場所で行われています。
日本の学校のテストは1種に形式に過ぎず、その形式で学年順位1番をとったとしても、形式が変われば、結果は変わってしまうのではないでしょうか?
30番の生徒が1番になるなんて、有り得るでしょうね。
いろんな形式のテストがあることを考慮すると、たとえ日本の中学校のテストで学年1番をとったとしても、頭の良さが1番だとは限らないことです。
ここで大切なのは、学年1番をとった生徒に対して、指導員は有頂天になってはいけないということだと思います。その生徒の課題を本人に気づかせることが求められます。
学年1番でなくても、成績上位者は学校のテストの成績以外で目標をもつべきです。
英検や漢検などをとること、速読術や話術を身につけること、パソコンを使いこなすこと、英語でSNSをすること、など、目標ジャンルは多岐にわたります。
当校の生徒で、成績上位者に期待することは、国語力をつけて発言内容を充実させることです。
今まで使わなかった言葉を使いこなし、さらに自分の考えも交えます。
これができれば、頭の良さはグレードアップするに違いありません。
例えば、私がこう問いかけたとしましょう。
「塾に来る理由は何ですか?」
すると、たいていの生徒はこう答えます。
「勉強するため。」
嘆かわしい返答です。
しかし、そういう生徒ばかりでもありません。
「何がポイントなのかを教えてもらったり、自分が分からないところを質問するためです。」
と、具体的に返答する生徒もいます。
さらには、こんな生徒もいるんです!
「勉強内容を通じて、先生やクラスメートと交流を深めるため。単に教材に向き合うだけなら、塾じゃなくても家でできますから・・・。」
この返答には驚きと感心が同時に湧きあがりました。
こんなふうに発言する生徒を頭が良いって思いませんか?
行動が伴うことも必要ですが、なかなかここまで言える生徒は少ないです。
だからこそ価値(勝ち?)があるんですね。
最後にまとめると、頭の良さを決める要素は1つだけではありません。
高い知識だけでなく、豊かな思考力を備えることが必須要素です。
そのために、どうすれば生徒たちの思考力が向上するのかを、指導員は考えるべきです。
その前に、生徒にその重要性を理解してもらう必要がありますが・・・。
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