目標設定のしかた

 

テストの目標の立て方として一般的なのは、英語で90点以上とるとか、5教科400点以上とるとか、学年順位で50番以内に入るとか、などでしょうか。

こういう立て方を間違いだとは言いませんが、もっと上手な立て方があります。

 

それは、平均点との差を目標にすることです。

例えば、英語が一番得意な生徒は、目標は+25とします。

この場合の実際の得点は、平均点が60点なら85点、平均点が70点なら95点となります。

この目標設定なら、テストにより平均点が左右されたとしても、正当性は保たれます。

実際の得点を目標とした場合は、平均点が高ければ、値打ちが劣ってしまいますから。

 

平均点との差は、偏差値を決める要素になります。

偏差値のことに少し触れると、偏差値50が平均点です。

例えば、偏差値55は平均点+10前後?、偏差値60は平均点+20前後?になります。

偏差値の算出方法は、全体の受験者の実際の得点のばらつきかたによっても決まります。

 

先日(10月3日)に実施された中3の基礎学力テストでは、当校の中3生は、上記の方式で目標設定をしました。もちろん、結果報告も同様です。

5科目それぞれの数値を見ると、出来具合いが相対的に伝わってきます。

+20以上なら、よくできたと言えますし、0未満なら平均点取れなかったと言えます。

 

当校の生徒たちは、結果報告のときに加えて、復習内容の報告をします。

ある生徒は、「復習しました。」としか言いませんが、別の生徒は、どのような復習をしたのかの詳細を話します

例えば、「英語は1問は凡ミスで日本語の付け忘れ、1問は公式の○○を使った問題、残りの1問はスペルのミスでした。」などと報告するのです。

内容の詳細が話せることは、どのように復習したのかを聞かなくても伝わります。

塾だからこそできることでもあります。

 

間違いがたくさんあった場合でも、そのうちのいくつかを抜粋して報告することはできます。

また、ノートに復習内容を書き出して、時間の許す限り、それを懸命に言おうとする生徒もいます。

そんな生徒は誇らしいです。

彼らは勉強の出力を重んじて、それを実行しているのですから。

 

中3生は来月の中旬に第2回基礎学力テストがあります。

第1回の結果報告が終わったら、今週末までに第2回の目標設定をする予定です。

1カ月前ですが、目標はなるべく早めに立てることが望ましいです。

なぜなら、目標設定後に、自分が何をどのくらい勉強するべきなのかが分かるからです。

 

 

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