基礎学力テストや入試には出題傾向があります。
どんな問題がよく出されるのかを把握した上で、勉強することが大切です。
言いかえると、あまり出ない問題はしなくていい、いや、してはいけません。
時間効率の面から、よく出る問題に特化して勉強することを強く勧めます。
今回は高校入試の傾向について、どんな勉強が適しているのかを記します。
まず、英語は、リスニングが2割くらい、長文・対話文が6割くらいを占めます。
長文・対話文はパターンが決まっています。
同類のパターンを演習しておけば攻略できるでしょう。
この時期に教科書の単語をノートにたくさん練習する生徒がいますが、それは入試の勉強に向いていません。
スペルを要求される問題は少ないのです。
逆に、単語の意味を答えられるようにすることが受験勉強になります。
次に、数学は、小問集合が10問くらい、それ以降は、文章題、関数、図形が定番となっています。
数学が苦手な生徒は、とにかく、小問集合の問題をたくさん解くことが最高の受験対策なります。
小問集合を既にクリアしている生徒は、関数と図形を先にマスターすることを勧めます。
1日1題の関数を解くことを課題にすると、受験までの間に80題くらい解けます。
図形は、証明+長さ・角度・比などの問題がパターン化されています。
証明よりも、長さや角度、比を出す問題に多くあたっておくとよいでしょう。
この時期に定期テスト向けの問題集をする生徒がいますが、それは入試の勉強には向いていません。
せっかく買ったけどやらないともったいないという理由から、傾向に合わない問題集をするのはやめた方がいいです。
お金よりも時間の方がもったいなくないですか?
次に、理科は、3年間の物理・化学・生物・地学の4分野から8題くらいが選ばれます。
どの分野が出されてもいいように、自分の苦手な分野をリストアップしておき、1つ1つ苦手をなくしていきましょう。
入試レベルの問題集であれば何でも役立つはずです。
ここは出されても大丈夫だと言えるようにしておきましょう。
次に、社会は、地理、歴史、公民がほぼ同じ割合で出されます。
地理は世界地図や日本地図が絡んだ問題、資料の読みとりの問題が狙われやすいです。
歴史は、大問2つのうち1つ目は江戸時代までの歴史、もう1つは明治時代以降の歴史に分けられやすいです。
結局、すべての時代から出されることになりますが、よく出るものは決まっています。
理科と同様に、入試レベルの問題集で鍛えておきましょう。
公民は、憲法、人権、政治、経済が定番です。
基礎的なことがらを踏まえたうえで、問題集を解くと充実するでしょう。
出やすいものを勉強して、1点でも多く点数を稼ぎましょう。
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