高校入試の先も考える

 

 

この時期、たいての中3生は高校入試のことばかり考えます。

しかし、あと2カ月もすれば、高校生活が始まります。

入学してすぐに試験もありますし、高1の間に定期テスト、校内実力テスト、模試などが実施される高校が多いです。(市内の普通科)

 

誰もが知っていることですが、高校は中学よりも学習内容が深いです。

しかも、難易度が高いものが多いです。

中学のときと同じように対処できるものではないはずです。

とりあえず高校に入ってから頑張ろうなんて思っている生徒は、上手くいくのでしょうか??

 

では、今何をするべきなのか?

 

それは、高校入試の勉強をしながら、高校学習の準備をすることです。

 

一番大切な準備は、高校の授業に上手くついていくことです。

高校の英語も数学も、普通クラスでいても進度が中学よりも速く感じるでしょう。

ならば、当校の授業の解説のスピードを速めて行うことが、生徒たちにとって良い訓練になるはずです。

「早口で聞き取りにくい」とか、「板書内容は少ない」などと言っている生徒は、先見性に劣ると思います。

私は心を鬼にして、故意に早口かつ板書内容を簡潔を実践しています。

 

すると、生徒たちの何人かは、今までにないような表情を出します。

それは、高校生になろうとするための本気の表情です。

早口だと聴覚全開でなければなりませんし、板書内容が少ないと思考力全開で考えなければなりません。

脳が糖分を多く吸収することで、授業後はきっと空腹になっていることでしょう。(笑)

 

こんな授業が実現できるのは、生徒たちがしっかりしているからです。

彼らはよく分かるまで質問や確認をするのです。

聞き取れなければ、「もう1度今のところを言ってもらえますか?」とか、一部不透明なところは、「○○の式の意味は△△ってことですね?」とか、授業の合い間に聞きに来たりとか。

 

下の学年の生徒たちも、こんなふうに成長していくことを望みます。

そのために、厳しくするべきところは徹底するつもりです。