ある年度の高校入試のラストの問題の解答は、775分の2197です。
これを正答できた生徒はいたのでしょうか??
大学入試センター試験だと、何けたになるのかのヒントが与えられますが、高校入試だとヒントはありません。
先日、この年度の問題を授業の題材にしました。
案の定、この問題を正解できた生徒はいませんでした。
時間制限を厳し目に設けているので、正解にたどり着けないのも仕方ないでしょうね。
制限時間が無ければ、できた生徒は現れたかもしれませんが・・・。
さて、こういう問題から生徒は何を学ぶべきなのでしょうか?
数学で大切なことは、答えではなく、途中の考え方です。
どんな知識を用いて、どういう手順で解くのかということです。
この問題の解答はまるで化け物のようですが、問題自体は良くできていると私は思うのです。
その理由は、中2の等積変形と中3の相似の分野が融合されていることです。
入試ではたいてい、複数分野の融合問題が出題されるので、この問題はむしろ定番の入試問題ではないかと思います。
この時期は、入試の定番とはどのようなものなのかを、生徒たちは十分に知るべきです。
そういうわけで、本日の中3の授業では、この問題ともう1度向き合う予定です。
2度見れば理解が深まるはずですから。
解答を見て難しいと感じてしまう先入観を排除し、問題を探究することが本日の課題です。
さて、生徒たちの反応はいかに・・・。