昨日、T.K君が当校に顔を出してくれました。
そのとき、いろいろとインタビューをして、1時間くらい話をしました。
今回は、そのときの話の内容をまとめます。
まず、ティークラムレビューを簡潔に書いてくれました。
次に、受験当日について、以下、箇条書きにします。
・すべり止めを受けていたので、受験当日は緊張しなかった。
・起床時間は5:30(集合時間が早いので)、朝ご飯はいつもどおり。
・会場では、ティークラムで配布された暗記シートを見ていた。
・周りの受験生は黙々と自習していた。
・英語のリスニングがなかなか聞き取れなかった。
・作文は練習していたのと同じようなのが出た。15分で書いた。
・時計が外されているので、腕時計はやはり必要。
・合い間の時間に外に出されるので、カイロを持ってきて正解だった。
・社会の試験は、歴史→地理→公民の順になっていた。内容は良く似たものが出た。
・過去問は5年前までの分よりも、10年前までの分の方が出やすい気がした。
次に、合格の秘訣について、以下、箇条書きにします。
・ポイントを絞って勉強した。
・自分のレベルに合ったものをした。
・目標設定をして、捨て問をつくった。
・社会の整理と対策(テキスト名)を家庭学習の中心にした。
・入試の本番では、簡単な問題でも丁寧に解いた。
・自分を信じた。
→例えば、記号問題で同じ記号が連続で並んでも、自分の答えを信じた。
・入試で問題が難しいと感じても、皆が同じ気持ちだからと思い焦らずに対処した。
・塾の授業で仲間といっしょに学んだ。
→心が折れそうなときは、「仲間も頑張っているんだから、自分も頑張ろう。」と思った。
・負けず嫌いの性格。
・自分が積極的になることで、塾の授業を充実させた。
T.K君は中3の8月に当校に入会しました。
それまでは個別指導の塾に通っていたとか。
そこでは成果が上がらず、途方に暮れていた矢先、S.T君が当校を紹介して入会に至りました。
入会当初は、現在と比べると驚くほど消極的なタイプでした。
まず、声が小さかった。
それに、取り組みも中途半端で、よく私は叱ったものです。
何度かやめたいと思ったようですが、逃げ出してしまうと自分が許せないらしく、その気持ちのおかげで踏みとどめたと本人が語ってくれました。
入会して3カ月くらいは、なかなか成績もとれませんでした。
12月に入ると、以前とは大きく違う面を見せ始めました。
私から見て大きく成長したことは、授業のときに活気づいてきたことです。
例えば、質問や確認を自然にガンガンしてくるようになったこと、学習内容を口に出してその場で覚えようと努めたこと、授業の合い間も私のところに学習内容の報告や発表をしに来たこと、などです。
こんなふうに本気の姿が私の目に映ると、私も応援したいという気持ちが高まってきました。
そこで、特訓のコースを提案しました。
すると、「頑張ります!」という力強い宣言をもらったので、気持ちよく特訓コースを開講できました。
特訓コースでは、得意科目をさらに点数化する作戦で臨みました。
さらに、テストの上手な受け方も教えました。
彼ら2人の本気が功を奏して、授業時間が余る日があり、そのときは、国語の課題作文の講座をしました。
このとき私が感心したことは、宿題ではないのにもかかわらず、何回も「作文を書いてきたので、見てください。」と依頼してきたことでした。
これぞ、自主的言動です。
完成度はまだまだでしたが、苦手なものに対して挑んだことが素晴らしかったです。
私はそれに感動し、力を入れて添削しました。
受験の1カ月前の日曜日も特訓授業をしていました。
それも提案をすぐに受け入れ、最後の追い込みをかけました。
午後1時から午後5時までの4時間の授業でしたが、時間の経過が早いと彼らも私も感じていました。
休憩をろくにとらなくても、4時間続けられました。
合格発表の日、最初に合格の知らせをくれたのはT.K君でした。
自分の行きたい高校・学科に合格できた事実を耳にして、安心しました。
そして今回、いろんな話を聞きだすことができてよかったです。
何やら高校で資格試験をとるときには、中途半端なものではなく、1級をとると意気込んでいました。
たくましい成長ぶりを目の当たりにして、あのとき厳しく指導して正解だったんだなと思いました。
短い期間で大きく成長したT.K君を誇りに思います。
今後の人生での活躍に期待しています。