少なくとも理由は2つある。
1 答える内容を考えているから。
2 どう答えていいのか分からないから。
1については、完璧な答えを出そうとしているため、時間がかかっていると思われる。
今の自分のレベルに合った答えをすぐに言う方が、沈黙をつくるよりは好ましい。
質問に対して、まずは簡潔に答えるとよい。そして、2文目以降で詳細を語っていけばよい。
例1 美術館にて
「この作品をどう思いますか?」
「素晴らしいと思います。」
「どの辺が素晴らしいと思いますか?」
「色合いに若干の違いを出しているところです。」
「他には何かありますか?」
「そうですねえ、今のところはありません。」
例2 塾にて
「勉強する理由は何ですか?」
「成績を上げるためです。」
「他には?」
「行きたい高校に合格するためです。」
「他には?」
「ありません。」
次に、2の場合について。
どう答えていいのか分からない場合は、「分かりません。」としか言いようがない。
あるいは、逆に相手の答えを聞いてみたらよい。それが今後の参考になるかもしれない。
例1 サッカーの試合観戦にて
「どの選手が今日は活躍すると思いますか?」
「分かりません。あなたは誰だと思いますか?」
例2 塾にて
「コミュニケーションが大切な理由が何なのか知っていますか?」
「正直よく知りません。教えてください。」
以上のような会話をすることで、沈黙の時間は無くなっていくだろう。
さらに、会話の経験を積んでいけば、会話のレベルは高まっていくはずだ。
当校では、生徒が望めば、レベルアップの応援をしています。
国語力をコツコツ養っていこうとする頑張り屋の生徒の本気に負けないくらいに。