生徒の本気度に順応させる

 

本気度の基準を100とする。

生徒の本気度はどのくらいであろうか?

本気を知らない50以下の者、標準的な本気を持つ100前後の者、人並み外れた本気を有する150以上の者など、生徒によって数値はさまざまだろう。

 

さて、指導員としての本気度はどのくらいが適切なのかを考えてみる。

私は長年、100以上の本気度で生徒に接してきた。

これからもそのつもりでいたいのだが、ある疑問が生じた。

 

本気度50以下の生徒に、私の本気度は100以上も必要なのだろうか?

それだと荷が重すぎるのではないだろうか?

 

ようやく1つの答えが出た。

まずは、本気度60で対応するとどうなるだろうか。

例えば、いろんなことがきちんとできていない生徒に対しては、何か1つが完遂するまで、他のことに口出しをしない。

こうすれば、生徒が重荷に感じることは少なくなり、1つのことに集中できるはずだ。

 

最初は本気度が50以下であっても、できることが増えるにつれて、本気度は上昇すると見ている。

彼らの目標は本気度100であり、私はそれを応援しようと思う。

 

では、本気度が150の生徒に、私の本気度はどの程度が適切なのか。

 

それは迷わず、150より上だ。

生徒よりも少し上で居ようと思う。

生徒が駆け上がってきたら、私もさらに上に向かおう。

この関係は、まさに相乗効果と言える。

 

できない生徒を、「できる生徒に」をやめて、「少しずつできる生徒に」に改める。

できる生徒を、「もっとできる生徒に」は従来通りだ。

 

このような考えで、生徒を育てようと思っている。

スピードはまちまちだが、どの生徒も頂上に向かうように。