単刀直入に言えば、時間を気にすることだ。
例えば、2人の正解者がいて、1人は15分でどうにか解けた。もう1人は5分ですんなり解けた。
費やした時間の差がこれだけ大きければ、正答の価値は大きく異なる。
今までふつうに問題を解いて、ふつうに答え合わせをして終わっていた生徒は、時間を稼ぐ方法を追求するべきだ。
簡単に言えば、解けたが時間をかけ過ぎたと思った問題は、先生レベルの人に相談するとよい。
以前、当校の生徒でその類いの質問を受けたことがある。
今でも覚えているが、連立方程式の速さの応用問題であった。
生徒「この問題、一応できたんですけど、時間が20分もかかってしまったんですよ。もし、これがテストだったら、最後まで問題が解けないだろうなと思って。もっと早く解く方法がありますか?」
こんな感じの質問内容だった。
その生徒の回答の様子を見て、すぐに時間を削れる部分があった。
そして、それをどう改善するのかを教えた。(改善方法はここでは秘密)
すると、同様の問題を5分短縮できたと喜んで報告してくれたのだ。
その生徒はそれを機に、時間短縮のためにも勉強に励むようになった。
試験を終えたとき、クラスメートの大半は時間が無くて最後まで解けなかったと嘆いている中で、自分は時間を気にせずに最後まで解けたら、どれだけ優越感に浸れるだろうか。
こんなふうに、できる自分を強くイメージして、勉強に取り組もう。
そんな生徒を、私は大いに応援したいと思う。