プリントを捨てる意味

 

不要なプリントは捨てるべきだと思う。

そうしなければ、次から次へと溜まってしまう。

最悪の場合、ごみ屋敷のような部屋になってしまうかもしれない。

 

実は、私、生徒の家に行って、部屋の掃除を手伝ったことがあるのだ。

4畳半か6畳くらいの部屋だったが、足の踏み場がほとんど無かった。

そういう状況にさせていたものは、プリントだった。

学校と塾のものがいろいろ混ざっており、変色していたものもあった。

その部屋の住人(生徒H)と、賞味期限が切れまくったプリントの束を、40Lのサイズのポリ袋に詰め込んだ。

幸い、虫の死骸や得体の知れぬものは見当たらなかった。

10分くらい作業を進めただけで、3袋もプリント残飯ができた。

部屋の方を向くと、いくつも足の踏み場ができていた。

何とも容易に改善できたものだなと、私も生徒Hも感心していた。

このようなケースは最初で最後だろう。

そう願いたいものだ。

 

さて、本題に入ることにしよう。

プリントを捨てる意味の1つは、すでに生徒Hが教えてくれている。

そう、部屋が散らかるのを避けるためだ。

では、他にはどんな意味があるのだろうか?

 

1つは、定着完了の意味を持つ。

プリントの内容に対して、「完璧だ。テストで問われても答えられる自信がある。」というくらいのレベルになれば、そのプリントを潔く捨てるのだ。

あっさりと実行できる生徒は少ないだろう。

だからこそ、それをやれるようにすると価値があるとは思わないか?

 

捨てたら二度とそのプリント内容は確認できないという恐怖感を捨て去るには、やはり、完璧に定着させる習慣をつけることが必要だ。

そうでなければ、捨てたことを後悔するかもしれない。

こんなふうに考えていたら、なかなか実行できずに、結局は捨てずじまいになってしまうだろう。

 

では、完璧な定着のためにはどうすればいいのか?

それは、定期的に復習することだ。

場合によれば、類題を解くことだ。

復習はただ見るだけの入力で終わってはダメだ。

日を空けて、出力の機会を取り入れなければならない。

出力が上手くいったとき、自分で完璧だと言えるものだ。

もし、出力が上手くいかなければ、後日出力をやり直そう。

 

最後にまとめると、プリントは定着のためにある。

プリントの内容をテストに反映させることができれば、どの生徒も満足であるはずだ。