近くに先生がいるときの自習で、ずっと下を向いて何かを書いたり解いたりするだけの生徒は多いですね。
なぜなんでしょうか??
自習とは、字のとおり、「自ら習う」ということですが、その過程で何か疑問が出てくるはずです。
その疑問を解消するための手段は、辞書やネットで調べることの他に、知っている人に尋ねることがあります。
近くに知っている人がいると、調べるよりも尋ねることが好ましいでしょう。
しかし、尋ねることは調べることよりも、あるエネルギーが必要となります。
そのエネルギーを発する力がある程度なければ、尋ねる行為はできません。
残念ながら、疑問があるにも関わらず、まともに尋ねることができない生徒がいます。
そんな生徒は、まずは、簡単な表現でもいいので、尋ねることを始めるべきです。
そうでなければ、この先ずっとできないままになってしまいます。
尋ねることができていても、ずっと同じ表現を繰り返す生徒もいます。
「どうやってするんですか?」「どうしてこの答えになるんですか?」
このような抽象的な質問を何カ月経っても、何年経ってもするのです。
まだ尋ねるだけましなのでしょうが、それでは成長がストップしたままです。
どう表現するのかを考えて尋ねると、思考力が磨かれます。
この場合は、この言葉を使ってみようとか、この内容には、この言い回しが適切だとか・・・。
生徒の発言内容について、修正するときが多々あります。
日本語は間違っていないか、どう改めればベターになるのか、そんなことも授業で教えると、授業の質が高まると考えています。
以前は抽象的にしか尋ねることしかできなかったけど、今は具体的かつ適切な表現で尋ねることができていると、生徒自らが実感できるようにしてあげたいと思います。