「梅雨についてどう思いますか?」
この問いかけを5人の生徒にしました。
生徒A「蒸し暑いので嫌です。」
生徒B「じめじめしてうっとうしいです。」
生徒C「運動場が汚くて部活の練習に困ります。」
生徒D「体調が悪くなりやすいです。」
生徒E「嫌ですけど、家に居ると落ち着きます。」
生徒E以外の4人は、案の定、マイナスの返答をしました。
しかし、生徒Eだけはプラスの返答もしたのです。
生徒Eの返答内容は、たまたまかもしれませんが、プラスとマイナスの両方が含まれています。
他の4人と比べて、思考力が高いと言えます。
しかも、マイナスプラストークになっています。
会話がプラスで終わることで、心の状態がプラスになります。
※マイナスプラストークとは、前半にマイナス、後半にプラスの内容を述べる話術。(クラム式)
たいていの物事には、プラスとマイナスの両面があります。
ふつうは片面しか見えないものを、頭の使い方次第で、本来見えなかったもう1つの面が見えたりします。
では、頭をどう使うのか?
それは、トレーニングを重ねることです。
例えば、意見を求められたときに複数の答えを言うようにすることです。
「夏は暑いねえ?」に対して、
「外は暑いですが、中はエアコンが効きすぎて寒い場合もありますねえ。」とか、
「夏休みの宿題はどうですか?」に対して、
「皆は多いと嘆いているけど、1日あたりの量を考えれば妥当だと思います。」とか、
「部活動をする理由は?」に対して、
「部活内容に興味があるのはもちろん、仲間と1つの目標を成し遂げたいから。」など。
他にもたくさんの質問がありますね。
その1つ1つが、自分の経験値を上げるために用意されているのだと考えるのです。
根気強く継続すれば、ある日突然、返答内容が充実していることを自分で実感できるでしょう。
そうなれば、質問されることが快感になるはずです。
作文や小論文でも、自分の意見を書きたくなるでしょう。
以前とは全く違う自分がそこにはいるのです。
これって、素晴らしい自己改革の結果だと思いませんか?
賛同したなら、上記のトレーニングを重ねましょう。